私自身、大手企業の広報担当から海外フリーランスになって、まずは国内で2ヶ月ほどフリーランスとして働きました。その後カナダに渡航したのですが、フリーランスになってから色んなギャップがありました。

事前にリサーチはしていたものの、ギャップの感じ方は人にもよると思うので、私自信いろんなギャップを受けました。いい面も、悪い面も。

今回は、退職後に感じた大きなギャップ、メリット・デメリットについてお伝えします。

デメリット・マイナス面のギャップ

100%のクオリティよりも、柔軟な対応力が重要

これは、フリーランスになってから一番初めに感じたことです。デメリットなのかわからないのですが、注意しておいた方がいいなと感じたことです。

私の前職は国内外に70社支社を持っている大手の広報担当でした。社員2万人に毎日情報発信を行ったり、メディアに向けたプレスリリースを書いたりと、とにかく全ての作業において、細部にまで注意を払う必要がありましたし、誤送がないようにSNSの配信だけでも5人以上のチェックが必要な場合もありました。

しかしフリーランスとして働き始めてからは、複数のクライアントと伏線的に作業を行なっていくので、一つ一つにそこまで精神を使っていると間に合いません。自分の決めた時間内で納品するようにコントロールすることが大切なので、自分のキャパシティ60%程度で提出で納品する必要がありました。

初めの頃は「このクオリティでいいのか…?」と不安でしたが、クライアントにはとても満足していただけて、これまでやり直しなど、納品物でトラブルになったことがありません。

フリーランスになってからは、「このクオリティでこんなに満足してもらえるのか…」と、驚きの連発でした。でもやはり、正社員として働いていて時間管理や作業に対する金銭感覚が鈍っていたんだと思います。

仕事にはキリがないと思うので、リーランスとして働く際には、そもそもクライアントがどの程度のクオリティを期待しているのかを把握すること。そのクオリティに合った金額設定を行うこと。そして、「完璧」よりも、「迅速」や「適応力」を重視することの方が大切な気がします。

全てが自己責任、誰も守ってくれない

これも無意識だったと思うのですが、大手企業では、会社が従業員を守ってくれるという安心感がありました。世の中で起きているニュースもどこか他人事で、そこまで自分ごと化されていなかったように思います。

でも、フリーランスになると、その部分は一変します。すべての責任が自分にあります。コロナ禍で仕事が減った時も、当たり前ですが誰もフォローしてくれる人はいません。ほんとにしんどかった…。(笑)

また、将来の出産や病気などのリスクに対しても、自分で対策を考えなければなりません。2024年11月からは新たなフリーランスの法律も開始しますが、それでも自分で生き抜く力は大切です。

税金と納税の複雑さ

日本国内と海外での納税の違い、必要な手続きや注意点については詳しく解説します。

特に、現地での税金対策や納税方法を事前に知っておくことで、トラブルを回避することは押さえておきたいポイントです。個人的に、費用はかかりますが税理士を雇い、税理関係の情報を教えてもらいながら、空いた時間で新たな顧客を獲得する方が、フリーランスとして得られるメリットは大きいのかなと思います。

メリット・プラス面のギャップ

ストレスの激減で体調が整った

大手企業で働いていた時は、本当にやりがいを感じながら楽しく仕事をさせていただいていました。でも実は、慢性的に体調不良が続いていました。多分、気づかないところでたくさんストレスを受けていたのだと思います。

でも、フリーランスとして働き始めてから体のサイクルが劇的に整って行って、体調不良から解放されました。

というのも、生理のサイクルや肌荒れの改善、毎日同じ時間にお手洗いに行くようになり、(実は会社員で働いていた時は2日に1回お腹を下していました)ご飯も一日3食決まった時間に食べるようになりました。

…。文章にして書いてみると当たり前すぎるなとも思ったのですが(笑)今まで自分と向き合う時間が少なかったので、そういった体調の変化にも気付けていなかったんだろうなあ、と思います。

個人で成功する人の強みを明確に感じた

フリーランスとして成功するためには、自分に自信を持ち、信念を貫くことが重要だなと、強く感じています。

というのも、国内外でたくさんの経営者・個人事業主・フリーランスにお会いしました。成功している方の共通点は、自分の強みをよく理解し、それを自信を持って人に伝え、その強みを活かして仕事をしています。

私自身も、フリーランスとして働く中で、「自分に何ができるのか」「何が自分の強みなのか」をなん度も問い直しました。自分の強みを再認識し、それを自信を持って人に伝えられるようになることが、フリーランスとしての武器になるのだと思います。

時間と将来について考える余裕ができた

フリーランスとして働くことで、時間の使い方が大きく変わりました。

前職では、毎日のスケジュールが厳格に決められていました。フリーランスになってからは、全てフルリモートのお仕事なので自分の時間を自由に使えるようになりました。そこで気づいたのが、時間の使い方は、自分の価値観を表している、ということ。

毎日自分と向き合って、将来について考える余裕ができ、自分のキャリアや生活について深く考えることができました。フリーランスを目指している方は、フリーランスになりたいと思ったきっかけが必ずあると思います。そのきっかけと、自分の時間の使い方、価値観は紐づいていると思うので、自分を見つけ直すいいきっかけになると思います。

まとめ:会社員との働き方とは全く異なる

いくらリサーチをしても、会社員からフリーランスとして働くことは、大きなギャップを感じるものだと思います。

ポジティブな側面、ネガティブな側面、双方あると思いますが、結局のところそのギャップをどう生かしていくのかによって、新しいキャリアを発掘するチャンスに変わると思います。

フリーランスという周りとは異なった生き方で、自由な働き方や新しい自分の強みを発見することができると信じています。この記事が、これからフリーランスとして働くことを考えている方々の参考になれば幸いです。

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